AI導入事例レポート

記帳代行を「入力」から「確認」へ

税理士事務所B社 様 ── 経理AI記帳自動化プロジェクト
課題

建設業・小売業・美容業など複数業種の顧問先を持つ税理士事務所B社様。毎月の記帳代行で届いた証憑を全件めくっており、月末は徹夜になることも。担当者1名が「もう限界」と相談されたのがきっかけでした。業種ごとに仕訳ルールが異なるため、汎用AIでは対応できず、顧問先ごとの暗黙知をどう引き継ぐかが最大の壁でした。

導入前 / 導入後
導入前
30〜50時間/月
月末は徹夜・1名で限界
導入後
3時間/月
チェック作業のみ
導入内容 ── 4体のAIエージェントチーム
1. レシート読み取り
  • PDF・スキャン画像を自動認識
  • 手書き・逆さま・薄い印字にも対応
  • 前処理で画質を自動補正
2. 仕訳判定
  • 業種別の仕訳ルールを学習
  • 「この業者は外注費」等の暗黙知を反映
  • 交際費/会議費の線引きも顧問先ごと
3. CSV生成
  • MFインポート形式で自動出力
  • 弥生会計・freeeにも対応可能
  • 日付・金額・科目を正確に整形
4. チェッカー
  • 金額の桁ミスを自動検出
  • 科目の矛盾を警告
  • 人間が最終確認する前の品質保証
導入成果
6体
業種別エージェント5体+税理士チェッカー1体
2週間
ヒアリングから納品まで
複数業種
顧問先ごとに仕訳ルールを分けて管理
145件
社内テストで全件が目視と一致(第三者認証ではありません)
導入企業情報
業種: 税理士事務所(建設業・小売業・美容業の顧問先)
規模: 少人数事務所
導入期間: 2週間
月額運用費: API費用 約¥2,000/月のみ
特記: MF連携・社内改修ゼロ
なぜ汎用AIではダメだったのか

ChatGPTやGeminiに「この領収書を仕訳して」と頼むことはできます。
しかし「この顧問先では、この取引先への支払いは必ず外注費」「交際費と会議費の線引きはこの基準」
といった暗黙のルールは、汎用AIには教えられません。

本プロジェクトでは、顧問先ごとの仕訳ルールを「ナレッジ」として構造化し、
AIエージェントが参照しながら判定する仕組みを構築しました。
「その方の業種を覚えさせること」が、読み取りを実用に乗せる鍵です。

※本ページの導入前/導入後の数値は、業務の進め方がどう変わるかを示すための目安です。実運用でのビフォーアフターを計測できた案件がまだないため、実測値としては出していません。同じ結果をお約束するものではありません。

経理のAI自動化について、業務設計の決め方・勘定科目ルールの設定・インボイス制度と電子帳簿保存法への対応までまとめた記事があります。
経理をAIで自動化する方法|記帳の進め方と会計ソフトとの違い